【高専生の究極選択】就職 vs 進学どっちが得?現役QCが「年収・キャリア・環境」で徹底比較

bado

皆さん、こんにちは。Kosen Assetのbadoです。

高専5年間の集大成とも言える進路選択。「早く働いて稼ぎたい」という気持ちと、「もう少し勉強して可能性を広げたい」という気持ちの間で、揺れ動いている人も多いのではないでしょうか。

まずお伝えしたいのは、この二択に絶対的な「正解」はないということです。あるのは、「何かを得れば、何かを失う」というトレードオフ(交換関係)だけです。

「どっちが楽か」で選ぶと後悔します。
しかし、「どちらの人生に投資するか」という視点で選べば、どんな結果になろうと納得して歩んでいけるはずです。

この記事では、高専卒現役工場作業員であり、資産形成を行っている私の視点から、「お金・キャリア・環境」の3つの視点で、就職と進学を徹底比較します。

先に高専卒就職・進学それぞれについて詳しく知りたいという方は、以下の記事をご覧いただければと思います

就職についての記事はこちらから
【高専卒就職の現実】研究職は無理?現場のリアルと大卒とのキャリア格差を徹底分析
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進学についての記事はこちらから
【高専卒進学のメリット・デメリット】大学編入は「正解」か?資産とキャリアの機会損失を徹底分析
【高専卒進学のメリット・デメリット】大学編入は「正解」か?資産とキャリアの機会損失を徹底分析

それでは、進学と就職どちらの選択があなたに合っているのか、一緒に確認していきましょう。


【お金の視点】
「先行利益」の就職 vs 「将来期待」の進学

まずは、私たちにとって切実な問題である「お金」の観点から、就職と進学を比較してみましょう。FIRE(経済的自立)や資産形成を目指すなら、ここは避けて通れません。

就職の強み:圧倒的な「先行者利益」

就職を選ぶ最大のメリットは、「機会損失(チャンスロス)」がゼロであることです。

学費不要

大学・大学院にかかる数百万円が浮きます。

早期給与

大卒・院卒が学生をしている4年間に、約1,000万〜1,500万円を稼ぎ出します。

この「初期の1,000万円」のアドバンテージは強大です。
若いうちから投資(新NISAなど)に回すことで、複利効果を味方に付け、20代での資産形成を一気に加速させることができます。「若さ」という時間を「資産」に換える戦略ですね。

進学のリスクとリターン:コストを払って買う「上昇カーブ」

一方で進学は、上記の「1,000万円以上のコスト(機会損失)」を支払ってでも行う投資です。

生涯賃金

コストを払って「大卒・院卒」というチケットを手に入れることで、将来高額な年収を獲得します。

スタートダッシュは遅れますが、40代、50代と年齢を重ねるにつれて、就職組を給与額で追い抜き、最終的な総額では逆転する可能性が高いです。

進学の道を選ぶと、資産形成はできなくなっちゃうんですか!?
正直、日本はまだまだ学歴社会だと思うから、やっぱり「大卒」の肩書きは欲しい気がして…。

コセン君
コセン君

もちろん、進学しても資産形成は可能です。ただ、スタートラインが大きく出遅れるのは事実ですね。

先ほど試算した通り、大学編入から大学院までの「4年間」を選んだ場合、就職組と比較して最大で約1500万円もの機会損失(学費 約400万円+給与 約1100万円)が発生します。

「なんとなく大卒資格が欲しい」という理由だけで、この1500万円のチケット代を払うのは、投資対効果(コスパ)が悪すぎると思いませんか?
(ご実家が裕福で、金銭的リスクを無視できるなら話は別ですが…。)

bado
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【キャリアの視点】「現場のプロ」か「創造のプロ」か

次に、会社に入ってからの「立ち位置」の違いを見てみましょう。特に私がいるメーカー(製造業)では、ここには明確な「壁」が存在します。

「給与形態の壁」の現実

あまり語られませんが、大企業ほど明確な区分があることが多いです。

技術職・技能職(主に高卒・高専卒)

<給与形態>

安定型。景気に左右されにくいが、爆発的なアップもしにくい。

<役割>

現場のエキスパート、設備・品質の守護神。

総合職・クリエイティブ職(主に大卒・院卒)

<給与形態>

業績連動型。会社の業績が良い時、賞与(ボーナス)が青天井になる可能性がある。

<役割>

新製品の開発・研究、仕組み作り、マネジメント。

就職(技術職)のリアル

「現場のプロ」として重宝されます。転勤が少なかったり、残業管理がしっかりしていたりと、生活の安定感は抜群です。しかし、「会社の仕組みそのもの」を変えるような権限を持つには、長い時間がかかります。

進学(クリエイティブ職)のリアル

研究開発や設計など、「0から1を作る」仕事に就きやすくなります。給与の上限も高いですが、その分、成果に対するプレッシャーや競争も激しくなります。


【環境の視点】「自力で泳ぐ」か「流れに乗る」か

最後は、「成長環境」の違いです。

より良い評価を得るため、そしてより良い会社へ転職するためには、己のスキルアップが欠かせません。しかし、その「努力のしやすさ」はあなたが身を置く環境によって大きく変わります。

あなたは自身が進んだ環境で、努力することができますか。

就職のリアル:自律する意志が必要

工場の現場には、「勉強しない人」もいます
日々のルーチンワークをこなすだけで満足してしまう人も多く、そのような空気に流されてしまうリスクがあるんです。

その中で成長するには、「周りは関係ない」と割り切り、自ら資格取得に励んだり、重要なプロジェクト(私の場合は新薬の技術移管など)に手を挙げたりする「強い意志」が必要です。
逆に言えば、意志さえあれば、現場でも十分にチャンスを掴み取れます。

進学のリアル:環境が引き上げてくれる

大学・大学院に行けば、周りは「学ぶために来た人」ばかりです。
優秀な友人や教授に囲まれることで、半ば強制的に視座が高くなります。
「自分は怠け者だから、環境にお金を払ってでも引き上げてもらいたい」。そう考えるなら、進学は非常に理にかなった選択です。

世間の大学生には「遊んでいる」イメージがあるかもしれませんが、高専編入組にその余裕はありません。

編入先は偏差値の高い大学になることが多く、周りは猛勉強を勝ち抜いてきた学生ばかりです。さらに編入生特有の「単位認定の不足分」を埋める必要もあるため、カリキュラムは過密になりがちです。

「サークルで青春」といったキラキラしたキャンパスライフよりも、「研究と課題に追われる修行の2年間」になる覚悟が必要です。

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【結論】あなたに適した道はどっち?

ここまで3つの軸で比較してきました。
最後に、タイプ別の「最適解」を提示します。あなたはどちらに近いですか?

【就職】がおすすめな人

早期FIRE志向

奨学金という借金を背負わず、20代から資産形成ロケットスタートを切りたい人。

現場志向のチャレンジャー

自分の力でキャリアを開拓し、現場から重要な仕事を勝ち取る自信がある人。

「生活」重視

働くこと自体があまり好きではなく、本業は定時でこなし、副業や趣味に全力を注ぎたい人。(工場勤務は比較的、時間が読みやすいです)

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【進学】がおすすめな人

研究開発志向

研究・開発職などに就くため、「クリエイティブ職」へのパスポートが絶対に欲しい人。

環境への投資

1,000万円の機会損失を払ってでも、自分を厳しい環境(大学・大学院)に置いて成長させたい人。

大器晩成型

若いうちの金銭的苦労より、将来的なステータスや給与の伸びを重視する人。

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まとめ:選んだ道を「正解」にするのは自分次第

いかがでしたか?

就職しても勉強し続けて出世する人はいますし、進学しても目的を見失って堕落する人もいます。
結局のところ、重要なのは「リスクとリターンを理解して、自分で選んだ」という納得感です。

他人の意見ではなく、「資産形成(就職)」「キャリアアップ(進学)」、今のあなたにとってどちらの優先順位が高いか。
じっくり天秤にかけてみてください。

進路選びは、人生の戦略選びです。
あなたにとって悔いのない選択をしてくださいね。応援しています。

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工場勤務20代のFIRE計画
【高専卒 × 製薬QC × 資産形成】

20代の現役・製薬工場品質管理(QC)職。 職場環境や業務に不満はありませんが、「人生の自由時間」を最大化するため、40歳でのFIREを本気で目指しています。

理系学生や若手技術者へ向けて、現場のリアルな仕事論と、着実な資産形成術を発信中。

📊 現在の資産状況 総資産:600万円 (インデックス投資:400万 / 現金:200万)
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